【掃除】ガスコンロのお手入れの話
ある掃除の達人と呼ばれる人の言葉にこんな言葉があります。
「水滴を液体と思わず、固体だと思いなさい。」
ガスコンロに付着した油は、時間とともに変化し、落としづらくなります。
その日のうちにスポンジの柔らかい面やふきんに水を含ませて汚れをふき取ります。
その後、固く絞ったふきんなどで水拭きをすれば、すっきりキレイになります。
ガスコンロは、毎日の食器を洗うタイミングで一緒に掃除をするのがベストです。
とはいえ、どうしてもコンロの掃除まで手が回らない日もある、というのが現実です。
週末まで汚れを残してしまったときは、
水を含ませたスポンジやふきんでは、凝り固まった汚れを落とすのに一苦労します。
掃除が面倒に感じてしまうのは、こういう苦労の積み重ねだと思っています。
そんなとき、洗剤の力を借りると、掃除のストレスを緩和することができます。
ここでの大事なポイントは、汚れの性質に合わせた洗剤をつかうということです。
ガスコンロの汚れのほとんどは「油汚れ」と「コゲ汚れ」です。
ガスコンロの「油汚れ」は、酸性の汚れです。
なので、中和を促す「アルカリ性洗剤」を選ぶと良いと言われています。
油汚れの仲間
・コンロまわりのベトベト
・キッチンの壁の油ハネ
・網戸一面の黒い汚れ
・壁のタバコのヤニ
・ドアノブの手あか など
つづいて、ガスコンロの「コゲ汚れ」ですが、
こちらの汚れは、料理の水分が蒸発したもので、成分的にはカルシウムを含む水アカと同じ汚れの仲間になります。真っ黒なコゲですが、シンクについている白い水アカと同じ分類の汚れになります。
このコゲ汚れ(水アカ汚れ)は、アルカリ性の汚れです。
なので、中和を促す「酸性洗剤」を選ぶと良いと言われております。
クエン酸水で溶かすか、重曹などの研磨剤で磨くのも有効かと思います。
コゲ汚れ(水アカ汚れ)の仲間
・コンロや鍋のコゲ
・お風呂の鏡のウロコ汚れ
・蛇口やシンクの白い汚れ
・シャワーヘッドの白いカス
・トイレの尿石 など
このように、こびりついてしまった汚れを落とすには、その汚れに合った洗剤を使うことで、負担を緩和させて、掃除の時間を短縮することができます。
最近のコンロは、コンロの天板がガラストップになっていて汚れがつきにくい素材だったり、
魚焼きグリルが焼き網ではなく、蓋つきのプレートになっていて、庫内が汚れないつくりになっています。
コンロは一度設置したら、10年近くほぼ毎日使うものです。いつまでもキレイにしておくことで愛着が沸きます。
最後に、冒頭の言葉を再度お伝えします。
「水滴を液体と思わず、固体だと思いなさい。」
この春、コンロのお取替えで新しく設置をする方は、掃除のしやすいコンロを選んでみてはいかがでしょうか。